夜空にはロマン溢れる壮大なドラマがあります!!
是非一緒に夜の空を旅して見ませんか??

【北極星を探してみよう】目指すはM字形のカシオペヤ座

おはようございます、幾顆蜜柑です。

 最近引っ越しをしました。全く知らない土地なので、正直どっちが北か南か 分からなかったのですが、夜空を見ていて気付きました。北の方角を知りたければ「北極星」を探せば良いのです。北極星を探す時に目印となるのは、北斗七星が有名です。しかし秋の夜空は見えにくいので、なかなか見つける事が出来ません。また、秋の北斗七星は地平線近くに下がってしまいます。そこでカシオペヤ座の出番です。

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【空飛ぶカモメ??】餌は真下の光り輝く北極星

カシオペヤ座のは5つの星からなり、それは鳥が飛んでいるようにも見えます。M字形の丁度真ん中の窪んでいる所の真下が北極星となり、それはまるで広い海でカモメが餌を狙っているようにも見えます。ギリシャ神話では、カシオペヤ王妃が椅子に縛り付けられて、北の空をぐるぐる回っている姿とされていますが、この分かり易い星の並びは、世界中では地域によって様々な姿で表現されています。日本の瀬戸内海の漁師達はカシオペヤ座と北極星を結んで錨に見立てて「錨星」と名付けました。大分県では山の形に似ていることから「山形星」と呼びました。アラビアの砂漠の人々は、あの独特の凹凸からラクダを連想させました。このように同じ星でも地域や文化によって呼び名が違うのです。

 

【カシオペヤ座の大異変】ティコの超新星物語

今からおよそ400年前。1572年11月11日の晩にカシオペヤ座付近で、見たこともない明るい輝きを放つ星が見つかりました。当時の人々は不変である夜空の世界に新しい星が誕生した事に驚き、そして恐怖しました。その時のヨーロッパ人がカシオペヤ座の異変に驚くのも無理はありません。それでもその状況を観測日誌に細かくまとめている人物がいました。それが肉眼観測家の天文学者ティコです。彼は天体望遠鏡が発明される以前の時代でも優れた観測者でした。彼の記録では、その星は金星ほどの光があり、昼の空でも見えたが、やがて1年半後には消えたと綴っています。

 

【その正体は一体!?】300年に一度の大爆発

天文学者ティコの記録により、この星は「ティコの新星」とも呼ばれていますが、他にも世界の人々がこの星について記録を残しています。その記録を手掛かりに、この星の正体は超新星の爆発である事が分かりました。そしてその光は短時間で6億倍もの明るさになった事が分かったのです。現在、1万6000光年離れたところに、超新星の飛び散った残骸が残っている事がわかっています。それを観測するとティコの新星は二つの星が近くでまわりあう近接連星である事が分かりました。片方の高温の星の表面に、もう一方の星から出るガスがたまって、炭素の爆発が起こったと考えられています。

300年に一度の大爆発、当時の人達はとても驚いたと思いますが、それは生きている間に見られるかどうか分からないとても貴重な光景だったと思います。もし今同じ事が起こったらどうでしょうか?科学は進歩しているとは言え、やはり世界中の人々は混乱するのではないのでしょうか?もし夜空でこの様な強い光が起こったら、ティコの新星を思い出して冷静に考えて行動するようにして下さい。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!