夜空にはロマン溢れる壮大なドラマがあります!!
是非一緒に夜の空を旅して見ませんか??

【様々な秋の星座】他にも沢山登場します

おはようございます、幾顆蜜柑です。

最近は誕生星座を多く書いてきたので、他にも色々な星座を紹介していきたいと思っています。動物から少し変わって星座まで、秋の星座を堪能して頂けた嬉しいです。

 

 

【当時はフラミンゴの姿】伸びた首は日本に所縁のある鳥

みなみのうお座一等星のフォーマルハウトから更に南の地平線へと目を移してみると東西に輝く2個の明るい星があります。それは「つる座」の翼アルファ星とベータ星です。つる座は低位置にあるので、場所によっては足や下の部分が見れないかもしれません。15世紀大航海時代では、船乗りの間で早くから鳥の姿とされていました。最初はフラミンゴをイメージしていたと言われています。

 

【翼を広げたフェニックス】日本では半分しか見えないかも

つる座に続き、次は不死鳥フェニックスの「ほうおう座」です。くじら座の遥か南の地平線近くにあります。3等星のアルファ星を見つけると分かりやすいかもしれません。ドイツのバイヤー星図で紹介されました。500年毎に自ら火の中に入り、再び新しく生まれ変わる伝説の不死鳥です。残念ながら、日本では上半身しか見ることができないかもしれません。

 

【ちょっと珍しい星座】胸像と木槌で何を作り出す?

ほうおう座から北に位置する星座、ちょっと変わった「ちょうこくしつ座」です。18世紀のフランス天文学者ラカイユが作った星座です。その形は鳥のクチバシのようにも見えますが、大理石の台とその上には木槌、木組みの台には胸像が置かれています。アトリエの内部を表した、芸術が好きなフランス人が考えそうなとても珍しい星座となっています。

 

【古風な顕微鏡】今では使われていないかも

「けんびきょう座」はやぎ座の真下に位置します。18世紀頃のとても古風な顕微鏡の形をしており、正直イメージはつかない人も多いかもしれません。明るい星もあまりないので、街の中では殆ど見ることができないでしょう。顕微鏡は1590年頃、オランダのヤンセンにて発明されたと言われています。その記念として、天文学者ラカイユが星座がなかったこの場所に無理やり星座を作ったので、イメージがつかないのも無理はないかもしれません。

 

【航海用具の星座】当時のハイテク機器ハドレーの八分義

イギリスのハドレーが開発した航海用具です。天体の角度や水平線の高度を測定する、当時としてはハイテクな機器だったそうです。天文学者ラユカイが星座にしました。明るい星がないので、南赤十字から天の南極付近を探すと見つけやすいかもしれません。

 

【レクチル座とみずへび座】関連はないけど、ご近所さん

レクチルとは星の位置を正確に観測する為に用いられたひし形のネットの事です。日本では小網座とも訳されていました。天文学者ラカイユが星座にし、南半球を観測する時に愛用したそうです。鹿児島の地平線近くのカノープスアケルナルの間に位置します。小さな星がまとまっているので、比較的見やすい星座となっています。

特に関連はないですが、レクチル座のすぐ南にあるのがみずへび座です。ヘビのように曲がりくねった姿は、小海蛇座とも呼ばれていました。アケルナルと小マゼラン雲付近にあり、三角形の並びは比較的見つけやすい星座となっています。

【かつては日本で印度人座】誤訳されても仕方ない

これも変わった星座の一つで、インディアン座と言います。昔の日本では印度人座と誤訳されていたそうです。つる座のアルファ星とベータ星の延長にあり、日本では上半身の一部しか見ることはできないでしょう。南半球では高く上っているので、とても見やすい星座となっています。16世紀大航海時代には既に船乗りの間で使われていたと言われています。

 

今回は少し変わった星座を紹介しました。特にフランスの天文学者ラカイユは、当時の航海用具や天体道具などを星座にしているので、星座神話とはまた違った楽しみかたができたのではないでしょうか?是非、大航海時代も合わせて観測を楽しんで頂ければと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!