夜空にはロマン溢れる壮大なドラマがあります!!
是非一緒に夜の空を旅して見ませんか??

【秋の星座の見つけ方】ペガススの大四辺形は秋の星座の道しるべ

初めまして、幾顆蜜柑(いくくわ みかん)と申します。

 最近、大人になって空を見上げる事も少なくなりました。今はコンビニや街灯も沢山あって、夜でも街が明るいです。また、大人になって空を見上げる余裕が無くなったからかも知れません。子供の頃は薬局で貰ったおもちゃの望遠鏡を持って、夜になると父親と一緒に山へ行って天体観測をしました。

 私の父親は、子供の私に色々な星座の話をしてくれました。夜空に輝く星々を繋げていくと神話の中の英雄や空想の動物達が目の前に現れてくるような気持ちになってきます。皆さんも私と一緒にそんな子供の時の気持ちを思い出してもらえたらと思っています。

 夜空を見上げてみると、沢山の星が輝いています。よくテレビやプラネタリウムで、1等星や2等星と言っているのを聞いたことがあるかと思います。これは、星の明るさをランク付けしたもので、等級や光度と呼ばれています。肉眼で見た時に一番暗い星は6等星、一番明るい星は1等星となります。1等星は、6等星の約100倍の明るさの星となっています。最初は中々星を見つけるのは難しいので、1等星を目印に探していくと良いかも知れません。

 

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「見上げてみよう!!」そこには大きな四角の秋の大四辺形

秋の星座は光のあわい星が多いので、この四辺形が目印になります。まず、頭上を見上げてみると、明るい星があると思います。その周りをむすんでいくと、ぺガススの大四辺形と呼ばれる秋の大四辺形となります。夏の大三角冬の大三角に比べて、一目で分かるほど目立つものではありませんが、秋のあわい星座の中では、とても力強い光を放っています。見慣れてしまえば割と直ぐに見つけられるようになると思います。

 

 「翼のはえた白い天馬」ペガスス座の神話物語

 ペガススは勇士ペルセウスが女怪であるメドゥサの首を切り落とした時、その血がかかった岩から飛び出してきたのが天馬ペガススと言われています。真っ白な姿と銀色の美しい翼を広げて、自由に大空を飛ぶことができました。その後、ペルセウス王子とアンドロメダ姫の救出では大いに活躍しました。

 

「日本でも存在した」大四辺形の日本での呼び名

ペガススの大四辺形は、日本では全く別の呼び方をされています。日本の広島県新潟県では、真四角なその形から「桝形星」と呼ばれていました。また、桝山盛りに入った米を平らにする棒を斗掻と言います。大四辺形にアンドロメダ座を繋げて、それを「斗掻星」とも呼んでいたそうです。埼玉県や静岡県では、見た目通りの印象から「四星」とも呼ばれていました。他にも色々な地域で別の名前が付けられています。

 

「何個見つけられるかな?」数えてみよう星の数

これは昔私が子供の頃によくやっていた遊びなのですが、ペガススの大四辺形の中は真っ暗なように見えますが、よく目を凝らしてみると無数の星が沢山あります。私はそれをスケッチブックに描いて、何個星を見つけられるか数えたことがあります。それを続けていると最初は見えなかった星も段々と見つけられるようになり、気付いたらスケッチブックが点で埋まってしまいました。また、それを続けていて思ったことがありました。それは、星の位置が段々ズレていく事です。東からのぼってきたペガスス座は、横に寝ているような形だったのが、段々西へ沈むにつれて逆さまになっていくのです。そして頭上で見る時よりも地平線近くで見た時の方が、とても大きくなったように感じました。それは太陽が地平線近くで沈んで大きく見える視覚効果と同じものだと大人になってから知りました。

 

大人になると仕事が忙しくて気持ちに余裕がなかったり、世の中も便利になって夜でも明るいところが沢山あります。でも夜空を見上げれば、辛いことも忘れられたり、新たな発見や気分転換になることもあります。たまにはお酒を飲みながら星空を眺めて見てください。お子さんがいる人は、昆虫採集をしながら天体観測をしても良いと思います。もしかしたら、見えなかったものが見えるてくかも知れませんよ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!