夜空にはロマン溢れる壮大なドラマがあります!!
是非一緒に夜の空を旅して見ませんか??

【うお座】2月19日〜3月20日の誕生星座

おはようございます、幾顆蜜柑です。

今回も続けて誕生星座を書いていきたいと思います。ペガススの大四辺形を目印に左下に押し潰された平仮名の「く」の様な星の繋がりがあるのが見えると思います。2匹の魚が紐で結ばれた姿がうお座です。中国では「双魚宮」とも呼ばれています。

 

 

【母と子の愛の絆】紐で結ばれた2匹の魚

うお座は2匹の魚がリボンで結ばれた姿として描き出されています。この2匹の魚は、前回紹介した愛と美の女神アフロディテとその子供エロスが変身した姿です。ビーナスとキューピットの方が馴染み深いかもしれません。2人の母子はユーフラテス川の岸辺でのんびりと散歩していると、突然怪物デュフォンが現れました。2人は慌てて魚の姿に変身して川へと飛び込みました。それを見ていた女神アテナは、この出来事をうお座として星座にしたと言われています。紐で結ばれているのは、母と子の絆やお互いが離れ離れにならない為のものだと言われています。エロスが持っているキューピットの矢は夏の天の川では「や座」となっています。

 

【秋の星座は水に関係している】何でこんなに多いの?

今まで書いてきた通り、秋の星座には水が関係した星座が非常に多いです。それは星座が考えられた当時、太陽が星座を通り過ぎる時期は雨季だったので水が関係した星座が多いと言われています。

 

【怪物テュフォン】ギリシャ神話の暴れん坊

秋の星座神話に毎回出てくる怪物デュフォン、台風の語源にもなったデュフォンは大神ゼウスでさえもしばしば手こずりました。昔、天と地が分かれていなかった頃、大地の神ガイアが生んだ巨人族が大神ゼウスに滅ぼされてしまいます。それを恨んだガイアがゼウスの復讐の為に生んだのが怪物テュフォンです。テュフォンはとても巨大で、顔は100個、腰までは人間ですが、下半身は大蛇で目と口から火を噴きます。そんな怪物テュフォンが、ある時神々のパーティーに現れます。驚いた神々たちは動物などに変身して逃げまどいました。それを見ていた大神ゼウスは雷電の矢をテュフォンに投げつけカシオス山まで追い詰めます。ですが、逆に大神ゼウスは怪物テュフォンに追い詰められて洞窟の中へ閉じ込められてしまいます。しかし他の神々の助けを借りて洞窟から抜け出したゼウスは、再びデュフォンに迫りました。それに驚いたデュフォンはその場に倒れて、エトナ山の下敷きとなってしまいました。大人しくなったデュフォンですが、時々暴れ出すのでその吐き出す火がイタリアのエトナ火山の溶岩となって吐き出されていると言われています。

 

うお座が話題になる理由】西の魚の春分点

うお座自体は特に目立つ星座ではありませんが、何かと話題になる星座の一つです。それは座標の原点となる春分点が西の魚の尻尾近くにあるからなのです。春分点とは、太陽の通り道である黄道天の赤道が交わる点のことで、太陽は3月21日頃の春分の日春分点を通過して南半球から北半球へ移っていくのです。また春分点赤経の原点にもなっていて、ここを0時として、東に15°を13時、30°を2時として角度で時間を表しています。しかし春分点はずっとここにいる訳ではないので、地球の地軸によって毎年西へとずれていきます。因みに秋分点うお座の真反対のおとめ座になります。

 

うお座の星座神話は如何だったでしょうか?今回は愛の女神ビーナスやキューピットが出てきたので、より神話らしいお話になったと思います。また、怪物テュフォンの物語も出てきて、また違った神話を味わうことができたと思います。北と西の魚だけでなく、2匹を繋いだリボンの紐も想像して夜空を眺めてみると、また違った親子の愛を感じる事ができるのではないでしょうか?是非、家族でうお座を観察して見てください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!